90%
52%
3倍
概要
ASL航空フランス(ASL)は貨物・旅客航空会社で、本社はトランブレ=アン=フランスのセコイアビルにあります。主要拠点であるシャルル・ド・ゴール空港は、航空機の離着陸がヨーロッパで2番目に多いハブ空港です。ASLの機体の大半は、Amazon、FedEx、DHL、UPS、La Posteなどの配送業者の委託で夜間に運航されています。ASL所有の機体であるボーイング737-300「クイックチェンジ」航空機は1時間以内に貨物用から旅客用に変更できるため、同社は日中に提携航空会社の複数の旅客便をチャーターできます。2017年だけでも、71万2,000人の乗客数と3万8,600トンの貨物量を運びました。
このようなさまざまな責任を負うASLのIT部門は、信頼性が高く、常に稼働できるインフラを提供しなければなりません。ASLのCIO、Fabrice De Biasio氏は150機の航空機と3,000人の従業員(2,200人の乗務員を含む)をサポートするIT部門を管理しています。"Oracleデータベースから旅客便のレポートを出力できなければ、相当額の罰金を課される可能性があります。貨物便でも同様です。Rubrikのおかげで、これらの要件に必要なデータを常に確実に利用できるという確信を持てます"とDe Biasio氏は述べました。
「ITの世界では、常に、常にアーリーアダプター(新しいサービスや商品を早期の段階で採用する層)でいることが重要です。トレンドや最新テクノロジーを熟知しているほど、市場の進化に合わせて機敏に対応できるのです」。
CIOのFabrice De Biasio氏が、組織のコスト削減、時間の節約、Rubrik Polarisを使ったことによる感動について語ります。
Rubrikのおかげで、これらの要件に必要なデータを常に確実に利用できるという確信を持てます。
課題
- ミッションクリティカルなOracleデータベースの復旧プロセスが複雑で時間がかかる
- 複数サイトを集約できる一元管理の欠如
- クラウドとの連携不可
- ランサムウェアのようなサイバー攻撃への防御力の弱さ
ソリューション
- シンプルな運用による、迅速できめ細かなOracleの復旧
- Edgeを利用したGPSとROBOの連携によるグローバル管理
- マルチクラウド戦略向けの、ベンダーに依存しないプラットフォーム
- Radarによる、ネイティブに書き換え不可の特性とAI主導型のランサムウェア検知
結果
- リストアを3倍高速化
- 管理時間を90%削減
- ランサムウェア攻撃を受けた場合に想定される数百万ユーロの損害額の節約
課題
信頼性の低いレガシーソリューションはビジネスクリティカルなアプリケーションにとっての脅威
ASLは、ASL航空グループによる買収後4年間で、プラットフォームの規模が倍増しましたが、Rubrik導入前には自社の拡張能力に対してほとんど自信を持てずにいました。また、以前のソリューションは重大な事業運営を十分サポートできるだけの自動化機能やインテリジェンスを持ち合わせていませんでした。De Biasio氏は「ASLには、自社のフライト専用アプリケーションのすべてに対応しているミッションクリティカルなOracleデータベースがあります」と語りました。さらに、「このデータベースは厳格なSLAに準拠するために、24時間365日利用できることが必須です。15分オフラインになるだけで、私たちの飛行機は離陸できなくなるのです」と続けました。
「以前のソリューションではOracleデータベースを完全にリストアするまで3~4時間待たなければならないことがありました。時には、ワークロードが重すぎてアプリケーションが停止する事態に陥りました」とDe Biasio氏は言います。「データベースが完全に切断することさえありました。許容できるダウンタイムは年間60分だけなので、1分1秒が大切なのです。私たちのバックアップは生命保険のようなものです。それらが完璧に機能しなければ、私たちは会社を運営できません。そこで終了です」。
De Biasio氏はチームとともにインフラのレベルを上げるために新しいベンダーの評価を始めました。必要なのは複雑さを解消し、遠隔地の管理を合理化できる信頼のおけるソリューションでした。De Biasio氏は「Rubrikを選ぶのにほとんど迷いはありませんでした」と述べ、「超高速復旧から、グローバルな予測検索、インテリジェントデータサービスまで、すべてが印象的でした」と続けました。さらに、RubrikはほぼゼロのRTOでの即時アクセスを実現するとともに、データ管理をシンプルにして、迅速に復元します。「Rubrikであれば、ポイントインタイムリカバリによって、Oracleデータベースをより速く復元できます。場所に左右されることもありません」。
以前のソリューションではOracleデータベースを完全にリストアするまで3~4時間待たなければならないことがありました。時には、ワークロードが重すぎてアプリケーションが停止する事態に陥りました。データベースが完全に切断することさえありました。
ソリューション
EdgeとGPSによるグローバルな可視化と管理
ASLはベルギーとアイルランドにリモートサイトがあるため、そのデータの完全な可視化を維持できることが不可欠でした。「私たちは、RubrikのPolaris SaaSプラットフォームに導入されたGPSの初めてのユーザーであることを誇りに思っています」とDe Biasio氏は述べました。「GPSのおかげで、一元化されたインタフェースでレポートや監査を行えます。私たちは世界中でバックアップポリシーを統一しているため、これは重要なことなのです。さらに、SaaSプラットフォームにより、絶えず変化する将来のビジネスニーズに対して柔軟に適応することができます」。
ASLはまた、RubrikのソフトウェアアプライアンスであるEdgeをローカルバックアップとデータ複製に使用し、リモートオフィスと支社の保護に役立てています。「私たちがRubrikを選んだ主な要因の1つがEdgeでした」とDe Biasio氏は述べています。「以前のソリューションでは、たった1つのタスクを完了させるために、複数のジョブのスケジューリングを手動で行わなければなりませんでした。Edgeの場合、中央とローカルサイト間での複製を行うだけでなく、バックアッププロセスを標準化し、これ以上ないほどシンプルな管理によって、すべての活動を継続して実行できます」。
GPSのおかげで、一元化されたインタフェースでレポートや監査を行えます。私たちは世界中でバックアップポリシーを統一しているため、これは重要なことなのです。
ASL、Rubrik Polaris Radarをランサムウェアに対抗する多層防御として活用
ASLはランサムウェア攻撃後のダウンタイムや復旧に予想されるコスト、さらに風評被害を最小限に抑えることを目的としてRadarを導入しています。なにより、ASLの以前のソリューションは、急激に拡大しているランサムウェアの脅威からの堅牢な防御となるようには構築されていませんでした。「航空貨物業界はランサムウェアの一般的な標的であり、私たちは最低でも月に1度は攻撃を受けています」とDe Biasio氏は述べました。「以前は、複数のスクリプトを使用して感染したファイルを手動で特定し消去することで、何とか復旧させていました。これは大変な作業で、時間もかかり、チームの本来の作業が数日間止まりました」。
現在、De Biasio氏が率いるチームは、Radarの機械学習によって異常検出と復旧をスピーディに行うことで、手動でアプリケーションを監視する時間を最大40時間短縮しています。その結果、攻撃時にも感染前の状態に素早く復元できることを確信しています。De Biasio氏は「チームはDX活動により多くの時間を割くことができ、ビジネスに価値を還元できています」と話しました。
ASLはサイバー保険の認定も受けました。輸送業者にまつわるリスクが高いことから、この認定を受けるのは非常に困難なことで有名です。「航空貨物会社がサイバー保険に入るのは非常に困難です。Radarがなければサイバー保険の契約は成立しなかったでしょう」とDe Biasio氏は述べました。
Radarの利用は最終的な利益の保護や、攻撃を受けた場合に想定される数百万ユーロを節約することにもつながるでしょう。チームはDX活動により多くの時間を割くことができ、ビジネスに価値を還元できています。
結果
その他のメリット
ASL航空はミッションクリティカルなOracleデータベースに加えて、Microsoft SQL、Sharepoint、さらに航空業界固有のアプリケーション一式など、自社の仮想環境の99%の保護にもRubrikを利用しています。次のような導入効果がありました。
リストアを3倍高速化
管理時間を90%削減
ランサムウェア攻撃を受けた場合に想定される数百万ユーロの損害額の節約
データセンターのサーバーの設置面積を66%削減
Googleに似た検索でファイルレベルの復元を実現
マルチクラウドアプローチ
Nutanixとのシームレスな連携
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